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         スポーツ医学とスポーツ現場をつなぐコミュニケーションブログ
 
月刊スポーツメディスン最新刊紹介
月刊スポーツメディスンNo.214(2019年10月号)←詳細&購入はここ!
SQ214表紙画像サイズ
『特集 ファンクションを見る眼」
1.「「ファンクションを見る眼」を語る」
川野哲英・FTEX Institute 代表、はちすばクリニック副院長
 
2.「ファンクショナル・テーピングの考え方と、実施に際しての機能評価、実際の方法の概要」
小林寛和・日本福祉大学 健康科学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻

3.「機能的足底板(Functional Orthotics Insole:FOI)」
原田昭彦・一般財団法人弘潤会 野崎東病院 アスレティックリハビリテーションセンター リハビリテーション部課長、PT、JSPO-AT

4.「ファンクショナル・エクササイズの基本的な考え方、運動・関節運動の捉え方」
川口浩太郎・PT、PhD、JSPO-AT、兵庫医療大学リハビリテーション学部 FTEX Institute FEXリーダーズ・ユニット


スポーツ医学という分野があることすら知らなかったのが、専門誌の編集を行うようにまでなったのは、やはり会う人、会う人の魅力からであった。

スポーツ医学に携わる人、つまり医師、理学療法士、鍼灸・マッサージ師、柔道整復師、トレーナー(いろいろな資格が関わるが)、その他の科学者などなどだが、その多くの人は、その世界でたいへん優秀で、「選手をなんとかしたい」という思いに満ちていた。逆にいうと「これではいけない」という状況がたくさんあった。

1980年代、まだまだスポーツ現場の体制はできていなかった。

当時と今とで、大きく異なったのは、練習中の水分摂取(以前は真夏でも許されなかった)をはじめとする科学の進歩に伴うトレーニング、コンディショニングの変化、その他施設やサーフェス、用具の改善などとともに、やはり医療体制を挙げなくてはいけないだろう。

今では、スポーツクリニックは本誌調べで185カ所だから、たぶん200カ所くらいはあるだろうし、スポーツドクターやアスレティックトレーナーも多数存在する。ケガや疾病に対する知識と技術、その他環境は大きく変わった。

なぜ、そういうケガが起こるのか。そのケガはどうすれば治療できるのか。そこからどうすれば競技復帰できるのか。再発しないためにはどうすればよいのか。そういうことは以前はほとんどわかっていなかった。今では、かなりの部分がわかり、本誌100号で特集したように、現在は予防への関心も高まってきている。

スポーツ医学に関わる人の気持ちにも変化があるようだが、80年代に知り合った多くのスポーツ医学の人は、選手のことを思い、どうすればよいのか考え続け、そこに名誉や利益を追求するという姿勢はほとんどみられなかった。こういう人たちとの出会いは私の人生での大きな財産になっている。熱い思い、聡明な思考、温かい人間性、それらに触れ、大いに学ばされた。そういうよき人たちとの話やお付き合いから、やがてスポーツ医学をテーマにした雑誌を出そうと思うことになる。

それが89年の本誌の創刊になる。約20年前のことである。この創刊もそう簡単ではなかったが、多くの人の協力を得て、なんとか季刊でスタートすることができた。(続く)
清家輝文
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