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月刊スポーツメディスン最新刊紹介
月刊スポーツメディスンNo.210(2019年5・6月合併号)←詳細&購入はここ!
210表紙
『特集 セラピストの手の使い方」
── 治療技術の向上のために
 
1.「肩関節疾患を診るうえでのセラピストの手の使い方」
勝木秀治・関東労災病院 中央リハビリテーション部理学療法士、専門理学療法士(運動器)東海大学医学部 基礎医学系生体構造機能学領域
 
2.「体幹、下肢のスポーツ障害への運動療法で大事なセラピストの手の使い方」
園部俊晴・コンディショニング・ラボ(インソールとからだコンディショニング専門院)
理学療法士、運動と医学の出版社代表取締役社長

3.「臨床動作促通法の紹介」──正しい動作に誘導するために
鈴木俊明・関西医療大学大学院 保健医療学研究科
 

本誌で連載をしている「経絡ストレッチ」。
朝日山先生にご執筆いただいているが、前号に引き続き、現在編集している第111号の原稿の内容も、五行論や相剋説など、東洋医学の根本的な考え方などを、わかりやすく紹介していただいている。

「江戸の五色不動」というものも紹介されていて、京都のみのらず、江戸にも五行諭の考え方が深く浸透していることが、あらためてわかるので、非常に興味深い。

さらに、感情、気候、五味(五種類の味)も相剋説にあてはめると、その対処法がわかるので、是非、第111号を読んでいただきたい。お楽しみに。

さて、1999年、月刊トレーニング・ジャーナルの編集部に所属していたとき、「東洋の英知」という連載を始めた。執筆は、張 勇先生にお願いした。全12回の連載となった。

中国における選手育成のスポーツ政策や健康や身体運動など、中国伝統の思想も紹介していただいた。
その連載のなかで、当時、“馬(マ) 軍団”(中国では馬家軍)と言われ、陸上競技界に旋風を巻き起こした、馬 俊仁コーチ率いるマラソンチームを記憶している方も多いと思うが、馬コーチも主力の女性選手に陰陽の知識を応用していたと書かれている(2000年2月号)。

陰陽論では女性は陰、男性が陽とされており、女性では陰の気が弱くなることをさけるために、女性だけが飲む栄養剤を用いて陰の気を強化したとか。

また、マラソンなどの大強度運動は、中医理論では「腎」を衰弱させると言われており、「腎」が人体の陽気の貯蔵庫で、ここに気が充実した「気盛」であれば、大きな負荷にも耐えられ、腎虚になれば疲労となって現れるという考え方も紹介されている。

中医学では、臓器単独ではなくて臓器間の関係を重視している考え方であるため、足りないものを補い、多すぎるものを瀉し、足したり引いたりして調整していく考えである。

西洋医学も東洋医学も同じ人間のからだにアプローチするもの。それぞれの考え方、見方の違いは、これまでにも議論されてきたところかもしれないが、非常に興味深いものである。

(田口久美子)
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