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         スポーツ医学とスポーツ現場をつなぐコミュニケーションブログ
 
月刊スポーツメディスン最新刊紹介
月刊スポーツメディスンNo.210(2019年5・6月合併号)←詳細&購入はここ!
210表紙
『特集 セラピストの手の使い方」
── 治療技術の向上のために
 
1.「肩関節疾患を診るうえでのセラピストの手の使い方」
勝木秀治・関東労災病院 中央リハビリテーション部理学療法士、専門理学療法士(運動器)東海大学医学部 基礎医学系生体構造機能学領域
 
2.「体幹、下肢のスポーツ障害への運動療法で大事なセラピストの手の使い方」
園部俊晴・コンディショニング・ラボ(インソールとからだコンディショニング専門院)
理学療法士、運動と医学の出版社代表取締役社長

3.「臨床動作促通法の紹介」──正しい動作に誘導するために
鈴木俊明・関西医療大学大学院 保健医療学研究科
 

好評の神戸・三宮の「もも家」店主・大仁浩子さんからのショートストーリーとレシピの第3弾が届きました。6月は「アボカド」です。「アボガド」ではありません(笑)。一般の人にも、もちろんアスリートにもおすすめの一品です。

クルージングディナーのアボカド(文・料理/大仁浩子・もも家店主)

イラスト06
 カイトは海人と書く。中学時代、隣の席に座っていた男の子の名前。変声期だった。音楽の時間、声がヒキガエルのようになって笑われた。それから無口になった。階段を三段跳び降りたり、誰もいなくなったグラウンドを一人で走っていた男の子。

 船は神戸ハーバーランドをすべるように出航した。もう夕闇が迫っている。今夜はクルージングディナーの同窓会。船は六甲の稜線をなぞるように西へ進み、パールブリッジと呼ばれる明石大橋で大きく旋回してハーバーに戻ってくる、2時間のクルージング。キャビンの眩い灯の下にグラスが輝き、白いクロスの上にカトラリーがきちんと並べられていた。

 懐かしい顔が集まっている。抱き合って喚声もあがっている。「着席番号のクジを引いてお入り下さいね」と受付のエリがニッコリ笑いながら案内している。ピンクのスーツがよく似合う。エリは手相の運命線どおりの幸せな人生を歩いているようだ。

 あの頃、エリは手相にひどく関心があり、本を開いて友人の手を占っていた。その側を通り抜けようとして、カイトも手を捕られた。

 「あっ、運命線が短い」とエリが素頓狂な声をあげた。カイトは黙って傍にあったボールペンで自分の運命線を黒く長く書き足したのだった。

 司会者が再会の杯を掲げる。シャンパンの泡がはじけて拍手がわきおこる。

 私の席番はカイトの隣。中学の時と同じようにカイトの左側。前菜はアボカドのムース。カイトはそれを一口食べてフォークを置いた。「アボカドは好みじゃないのね」と尋ねて、すぐに後悔した。なんてつまらない質問。久しぶりのカイトに。「アボカドは微妙だよね。味も食感も。娘のメニューによく出てくるんだ。アボカドは森のバター、栄養があるって。家では無理して食べる。娘と二人暮らしで、わがままは言えないんだ」。カイトは、低い声で必要なことだけを告げた。あの頃と同じように。

 神戸の夜景は夢のように美しい。ガラスビーズで気ままにデコレーションしたように、街の灯りが遠くに近くにさざめいて瞬く。

 2時間のクルージング。その時間の長さも微妙だ。思い出を語るには短すぎる。今の平凡な暮らしを話すには長すぎる。言葉もなく、誰もがただうっとりと波に身をゆだねていた。昔々、同じ教室で同じ時間を過ごした私達は、再び、キャビンという教室で同じ時を過ごす。今夜の2時間に集い、そして又、それぞれの日常に帰ってゆくのだ。船が岸壁に着いた。

 「それじゃ」とカイトは右手を差し出した。大きな手で握手をしながら、「東京に来たら連絡を下さい」と、タラップを一段ずつ降りた。少しウェーブのかかった後ろ髪も昔のままだ。モジャモジャでいつも風に吹かれているような。そうだ、カイトは海人ではなく、“Kite”なんだ。大空に舞う凧(kite)のように、ふいに下りて来て、又次の風に乗って去ってゆく。

 そう、カイトはkite。私の友達。


「もも家」のフードレシピ

■アボカドのディップ
 アボカドは脂肪分の多さと、バターのような口当たりから、「森のバター」と言われます。その脂肪分はオレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸。むしろ、コレステロール値を下げるはたらきをします。カリウム、ビタミンE、B群も豊富。ギネスブックに世界一栄養価の高い果物として認定されています。爽やかなグリーンのアボカドディップは初夏の風を運んでくるようです。
(イラスト/横江節子・神戸市垂水区在住)

イラスト05ブログ
jumee☆cooking1Ljumee☆cooking1R 材料(3~4人前)
アボカド    1個
レモン     1個
玉ネギ    1/4個
無頭エビ    6匹
クリームチーズ 30g
*クラコット(またはソーダクラッカー)
塩    小1
こしょう 少々
ワサビ 小1
醤油 小1/2
片栗粉・酒・塩(下処理として)

jumee☆recipe2Ljumee☆recipe2R 作り方(イラスト番号は上から順に、ただし⑤は上のできあがりになります)
イラスト01ブログ
①エビは片栗粉をまぶし、水で洗い流して、表面のぬめりを取ります。竹串で背ワタを取り、酒小1、塩少々を振り、10分おきます。
鍋にエビがかぶるくらいの熱湯を入れ、塩少々を入れゆでます。赤く色づけば、火が通っていますから、そのまま鍋の中で、冷まします(身がしっとりします)。
冷めたらカラをむき、1cmくらいのぶつ切りにしておきます。小さいエビで切らずに飾っても、かわいらしい感じです。

②アボカドは、タテに真ん中に包丁を入れ、種にそってグルッと1周。手で上下をクルッとひねると、2つに割れます。すぐにレモン汁をふりかけて変色を防ぎます。種のついているほうは、包丁を種に入れ(ごめんなさいねと声をかけてから包丁を入れます)、今度は包丁をひねると、種が抜けます。イラスト02ブログ



③ボウルにみじん切りした玉ネギ、クリームチーズを入れ、塩、こしょう、ワサビ、醤油を入れ、よく混ぜ合わす。
皮をむいたアボカドはフォークで粗くつぶし、さっくりと混ぜ合わせます。アボカドをつぶしすぎないように。


④サックリした食感が、ねっとりしたアボカドとよくマッチするので、フランスのクラッカー、クラコットを使いましたが、トーストしたフランスパン、ソーダクラッカーでも。イラスト03ブログ 

 前菜として、盛りつける時は、クラコットがディップで湿らないよう、うすくバターを塗っておきます。



 


⑤クラコットにアボカドディップをたっぷり盛り、①のエビを飾り、レモン汁を一滴ふりかけて、さあ、どうぞ!

イラスト04ブログ


編集部より:大仁さんのフードレシピについては、このサイトで多数見ることができます。また、この記事の著作権は大仁浩子さんに帰属し、イラストの著作権は横江節子さんに帰属します。著作権の侵害にご注意ください。

〔もも家〕
TEL:078-391-2466
住所:兵庫県神戸市中央区中山手通1-7-20 前川ビル2F
(三宮駅の北、徒歩5分)
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ゴールデンウィークがあった割には、そう落ち込まず、ワード検索のワード数が1313と1000を突破しました。夏には累積で10万に達しそうです。

今日は、「もも家」さんのフードレシピも掲載します。ニュース、催し、その他の案内、コラムなど、掲載を希望される方は、右欄の「メールフォーム」からお寄せください。写真やイラストの掲載もできます。掲載は無料ですので、みなさん、よろしくお願いします。(清家輝文)