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スポーツ医学とスポーツ現場をつなぐコミュニケーションブログ:(旧)月刊スポーツメディスン公式ブログ:
 
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『特集 股関節鏡の現在
── 診断、治療、リハビリテーション」
1.「股関節鏡視下手術──適応疾患の診断」
錦野匠一・錦野クリニック 整形外科
 
2.「股関節鏡視下手術の現状」
宇都宮 啓・産業医科大学若松病院 整形外科

3.「股関節鏡術後のリハビリテーション」
高橋 誠・産業医科大学若松病院 理学療法士

4.「FAI関節唇損傷術後のアスレティックリハビリテーション」
畑中仁堂・じんどう整骨院アスリート

カッ采

久米先生顔イラスト ブログ 6月と言えば「ジューン・ブライド」ですね。これは、「6月の花嫁は幸せになれる」というヨーロッパでの言い伝えに基づくものだそうです。

 由来は、6月(june)の語源であるローマ神話にでてくる女神「juno(ジューノまたはジュノー)」が結婚・出産を司る神で、女性の守り神であるところからきているといわれています。また、この月が結婚式に好まれるもうひとつの理由に、ヨーロッパでは6月が時期的に雨の少ない過ごしやすい季節だからということもあるようです。

 日本の場合は6月と言えば梅雨ですので、本来は結婚式には向かないはずですが、商魂なのでしょうかあるいは本当に前述の言い伝えを信じているからなのでしょうか、この月の結婚式は結構多いと聞きます。たしかにいくら雨は降らないといっても、8月の猛暑のなかでの挙式は来賓の方々には申し訳ないです。ウン十年前に8月に挙式し、来賓の方々に顰蹙を買った私の遅かりし懺悔でした。

スポーツにカツNO.11 004 先日私が出席した挙式の当の本人たちがヨーロッパの言い伝えを信じていたかどうかは聞き忘れましたが、当日は“本家ヨーロッパ”並みの爽やかで過ごしやすい1日でありました。式場が海に近い場所ということもあり、周囲のショッピングモールは一足早く夏の装いに包まれていました。

 私が式場のあるホテルに入ると、フロアーにはすでに今日のこの佳き日を心待ちしていた沢山の男女が正装姿で談笑していました。新郎側の主賓として参列することになっていた私は、早速受付で記帳を済ませ、控え室へと足を運びました。そこには、懐かしい顔が右や左に並んでいます。そして、口々に「先生、ご無沙汰しおります」と言いながら私の所に集まってきました。わたしは、一人一人とあわただしく握手を交わしながら、彼らとの思い出を確認していったのです。

 式は、当人とご両親に出迎えられるところから始まりました。そして、万雷の拍手に迎えられて、最後に新郎・新婦が入場してきました。私の席には水の入ったコップがひとつ。最初にあいさつをするよう新郎の手紙に認めてありました。

 「○○君、△△さん、おめでとう!」私の挨拶は、いつも本人たちへの祝辞から始まります。まだ式は始まったばかりで、緊張感が漂うなか、私は二人に向けて応援のメッセージを送り続けました。ところが最後になって、挨拶している私と新郎・新婦の席が比較的近かったせいか、思わずアドリブで新郎に質問する気になってしまいました。

 質問はひとつ。
「君は△△さんのことを全部理解したうえで結婚を申し込んだの?」。
 この突然の質問に、
新郎「ええ、まぁーー、いや、まぁーー」としどろもどろ。すかさず
「もし、君が全部理解していると答えるのなら、この結婚は3年持たない」といったところで、一瞬の静寂。遅れて小笑。
「大切なことは、君は△△さんの事を実は何も知らない、ということを“知る”こと。彼女は何に感動し、喜び、悲しむのか。これから知ろうとする姿勢を忘れなければ、二人はいつも向き合える。逆にもう知っていると思ったときから、相手がわからなくなる。“知らなかった”という言葉を、本日のお二人に贈ります」と最後に言い、もう一度祝辞を述べて、私は席に戻りました。

 テーブルには次の乾杯のためのシャンパンがフラット・グラスに注がれ、準備されていました。


久米秀作・帝京平成大学 (日本体育協会公認アスレティックトレーナー)

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