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月刊スポーツメディスン最新刊紹介
月刊スポーツメディスンNo.210(2019年5・6月合併号)←詳細&購入はここ!
210表紙
『特集 セラピストの手の使い方」
── 治療技術の向上のために
 
1.「肩関節疾患を診るうえでのセラピストの手の使い方」
勝木秀治・関東労災病院 中央リハビリテーション部理学療法士、専門理学療法士(運動器)東海大学医学部 基礎医学系生体構造機能学領域
 
2.「体幹、下肢のスポーツ障害への運動療法で大事なセラピストの手の使い方」
園部俊晴・コンディショニング・ラボ(インソールとからだコンディショニング専門院)
理学療法士、運動と医学の出版社代表取締役社長

3.「臨床動作促通法の紹介」──正しい動作に誘導するために
鈴木俊明・関西医療大学大学院 保健医療学研究科
 

子供のからだ全国会議 子どものからだと心連絡会議が主催する『第31回子どものからだと心・全国研究会議』が、12月12・13日に、日本体育大学世田谷キャンパスにて開催されました。

 そのときの様子は、月刊スポーツメディスンのNo.117で紹介しているので、そちらをご覧いただければと思うが、この全国研究会議では毎回特別講演としてさまざまな方をお呼びして講演を行っている。

 今回は、京都大学霊長類研究所准教授の友永雅己先生をお呼びして「チンパンジーの発達からみた子どものからだと心」というテーマでお話をうかがった。

 ヒトとチンパンジーは約600万年前に共通祖先から分岐したそうで、京都大学霊長類研究所では2000年からチンパンジーの認知発達研究プロジェクトが始められている。

 チンパンジーの能力の高さを実際の実験場面を動画でみながら説明いただき、大変興味深いお話が多く、時間が経つのもあっと言う間であった。

 ちなみに、白眼が表にみえているのはヒトだけなのだそうだ。
たとえば、バスケットの選手たちがガードの選手に対して視線をそらすと、それにつられてガードの選手のからだが動いてしまい、その瞬間に逆サイドから攻撃するという、眼でフェイントをかけるという場面があるが、チンパンジーなどは、視線だけで相手の動きを判断することは苦手とのこと。

 このフェイントができるのも、白眼が表に見えているため、黒眼が動いたことで判断するわけで、チンパンジーなど白眼が表に見えていない動物の場合は、あまり視線自体は体制に影響がないようである。

 また、今回の講演で、チンパンジーの能力の高さを人間の子どもたちどう活かすかという質問がフロアーからなされたが、友永氏は、チンパンジーからわかることは多いが、それを人間の子どもと比べて、チンパンジーの行動を人間の子どもに当てはめようと考えるのは、間違っていると話す。

 やはり、目の前の子どもをみて、個々に違う、その子どもにあった指導がなされないといけないのだ。当たり前のことだが、つい陥りやすいことだと思った次第である。

(田口久美子)
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