FC2ブログ
 
         スポーツ医学とスポーツ現場をつなぐコミュニケーションブログ
 
月刊スポーツメディスン最新刊紹介
月刊スポーツメディスンNo.210(2019年5・6月合併号)←詳細&購入はここ!
210表紙
『特集 セラピストの手の使い方」
── 治療技術の向上のために
 
1.「肩関節疾患を診るうえでのセラピストの手の使い方」
勝木秀治・関東労災病院 中央リハビリテーション部理学療法士、専門理学療法士(運動器)東海大学医学部 基礎医学系生体構造機能学領域
 
2.「体幹、下肢のスポーツ障害への運動療法で大事なセラピストの手の使い方」
園部俊晴・コンディショニング・ラボ(インソールとからだコンディショニング専門院)
理学療法士、運動と医学の出版社代表取締役社長

3.「臨床動作促通法の紹介」──正しい動作に誘導するために
鈴木俊明・関西医療大学大学院 保健医療学研究科
 

センバツは、興南が延長12回を10-5で制して優勝しました。まずはおめでとう。日大三高もいい戦いを見せてくれました。

島袋投手は昨日の準決勝についで連投。連投したほうが優勝したわけで、119号で「子どもの野球肘」を特集したのでちょっと複雑。

それくらいの連投はなんでもないという人も多いだろう。実際、そういう例はいくらでもあった。しかし、どうなんだろう。甲子園のスケジュールもあるし、応援団のこともあるし、いろいろ考えると準決勝の翌日決勝にしたほうが、盛り上がるし、経費的にも収入としても得策なのだと推測される。

でも、本当にそれでいいのかという疑問も残る。こういう問題をうまく解決する方法はないものだろうか。(清家輝文)
 震災で甚大な被害をこうむった神戸・長田には今巨大な「鉄人28号」が立っている。その鉄人28号に興味を持たなかった「男の子」の話と、長田の「ぼっかけ」という料理の「もも家」版を紹介します。

(文・料理/大仁浩子・もも家店主、イラスト/横江節子・神戸市垂水区在住)

イラスト05_1 トオルはグラスの氷を指先でクルクル回しながら、小さな溜め息をついて言った。

「あのさ、4月4日にアタシたちのお祝いをするから、ママも遊びに来てよ」。
「アタシたちって?」
「だからさ、3月3日は女の子の日で、5月5日は男の子のお祝いでしょ。それで、男の子で女の子のアタシたちは、真ん中の4月4日がお祝い日ってわけ」。

 トオルは本当に美しい男の子だ。色がぬけるように白く、指が長い。

 子どもの頃、3歳年上のオネーマ(お姉さん)とリカちゃん人形で遊ぶのが好きだったらしい。もちろん、TVアニメも「鉄人28号」ではなく、「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」。誕生日祝いには、鉄人ロボットや野球のグローブではなく、アッコちゃんのキャラクターコンパクトが「とーっても欲しかった」と言う。

「なんか、アタシ、他の男の子と違うって思い始めたのは小学4年の頃。夏に水泳の授業で、ほら、あの紺のスクール水着、あんなのを着るのが嫌で、ズル休み。そりゃ、父は男のくせに根性がないって怒るし、母はオロオロするばかり。オネーマだけが、トオル君、イヤなことはイヤと言っていいんだよ、って。オネーマには、ボクは中途半端な感じがするって言ってたから。ほんと、中途半端」。

「中途半端じゃないわ。男の人から見た女の美しさを理解できるし、女の人は何を着たら心地よいか、男性的な客観性を持ってるし。中途半端じゃなくて、両方持ってるってことよ。すごいことよ。だからトオル君のデザインした洋服は、女の人を上等に、セクシーに見せるのよ」。

 トオルは高校を卒業して、東京の服飾専門学校に行き、洋服のデザインを専攻。マンションの部屋を工房にして洋服を作り、若手デザイナーとして売り出そうとしていた。トオルのデザインした洋服は、上品な女らしさが漂う。「女の人をセクシーに見せる秘密は、揺れる、透ける、光る、をデザインに取り入れることね」と言う。ちょっとした胸の開き具合、袖の透かし加減、スカートの裾の揺れ方、キラッとしたボタンのあしらい。それは、動くたびに、女の人の色香となって華やかな空気感を生み出していた。

 4月4日、三宮北野の坂道を鉤に二度ほど曲がった路地の奥の、お祝いをするというバーに行った。ドアを開けると、「ママ」と呼ばれる背の高いマスターが近づいて、席へ招きいれてくれた。薄明かりの店内は笑い声とシャンパンの泡、彩々のファッションで洪水のよう。夜を忘れるカーニバルが始まっていた。

 トオルが人をかきわけて近づいてきた。今からボーリング場で勝負することになった、と真顔で言う。「何のための勝負? 何を賭けてるの?」尋ねても答えず、ボーリング場に連れ出された。深夜のボーリング場は信じられないくらい満員だった。ロビーで20分くらい待ち、靴を借り、マイボールを選ぶ。トオルは真剣に選んでいるのか、なかなか席に戻ってこない。

「トオルはタマ選びに慎重だからな」とメンバーのひとりの男が、殊更にタマを下卑た風にいい、一同がクスリと笑った。トオルは黒のジョーゼットのフレアパンツにぴったりと体をそわせた、白いシャツを第3ボタンまで開けて着こなしていた。トオルに順番が来た。トオルは優雅に裾を揺らしながら、滑るように歩き、そして全身のエネルギーを込めて、「ドリャーッ」と野太い声をあげ、ボールを放った。ボールは弾丸となってレーンを転がり、カーンという鋭い音とともにピンを跳ね飛ばした。あっという間の出来事だった。

 次も、その次もトオルはストライクを連発した。ボールを投げるたびに野性の雄たけびをあげ、そして振り向くと「イヤーン、ストライク」と細い指でVサインした。何の賭けか、それを聞かなかったが、とにかくトオルが勝った。完璧だった。

「ママ、神戸コレクションに出られるようになったら、ママの店に寄っていい?」
「もちろんよ。成功を祈ってるわよ」。

 しかし、トオルに会ったのはそれっきりだった。一度だけ、TVのワイドショーにファッションのコメンテーターとして登場していたが、以来ふっつりと消息が途絶えた。「アタシ、春が一番キライ。暑いのか寒いのかぼんやりして中途半端な感じでしょ」とトオルは言っていた。

 今日、東京は雨。花散らしの雨が降っているという。春がキライだと言ったトオル。その冷んやりした白い横顔は、なぜか桜の花のようだった。

*鉄人28号モニュメント
震災で変わり果てた神戸・長田の復興を願い2009年10月4日、15m(鉄人が膝を伸ばすと実物大の18m)の鉄人28号が作られました。神戸出身の漫画家、横山光輝氏の鉄人28号は、力強く、こぶしを突き出し、長田を守っています。
場所:JR神戸線、新長田下車。南すぐ。若松公園内。



「もも家」のフードレシピ
■神戸・長田のぼっかけ

イラスト04_1 私たちが「ぼっかけ」をたずねて長田に出かけたのは春分の頃。若松公園には巨大な「鉄人28号」がスックと立っていました。

 折りしも公園では「桜まつり」開催中。桜の木など1本もなくても、大勢の人と食べ物屋台ですっかりお花見気分。地元飲食店の「ぼっかけ」をつかったアイデア料理が格安で提供されていました。

 ぼっかけうどん。ぼっかけカレー。ぼっかけ丼にぼっかけコロッケ。次々と買い求めて夢中になっていると、おつりの50円玉が指からコロコロ転がって。そのとき、周りの長田のおばさんたちが口々に、「ホレ、姐さん、50万円落ちたがな」。

 この「50万円でぼっかけ、ようけ買うて食べて帰ってや」。初めて地元に来た者にも、長田の人々は陽気で気さくで親切。震災に負けないパワーを感じます。

 「ぼっかけ」とは、牛スジ肉とコンニャクの炊き合わせで、居酒屋メニューでいう「スジコン」のこと。これをもも家風にしてお届けします。

 材料(4人前)
牛スジ  500g 神戸では100g約200円。店頭にないときは牛肉の専門店で頼んでおくといいでしょう。
コンニャク 2枚
しょうが 50g(大きいもの1片)
茹で卵 4~5個
青ネギ 細いもの4~5本
緑豆春雨/玉ネギ ともに好みで適量
調味料
 砂糖 大3
 味噌 大1
 オイスターソース 大1
 醤油 大2
 一味唐辛子 少々


jumee☆cooking1Ljumee☆cooking1R  作り方
イラスト01_11.コンニャクの下準備をします。コンニャク1枚に小1の塩をふりかけ、手でよくもみこみ、アクを抜きます。縦に3等分し、1本ずつ1口大に手でちぎります。鍋に湯をわかし、5~6分グラグラと茹でます。ザルにとってさまします。

2.スジ肉は、切らずに一度に熱湯に入れ、30秒くらい茹でアクが浮いてきたら、ザルに引き上げ、スジ肉の表面を洗っておきます。

3.再び鍋にたっぷりの湯をわかし、②を入れ、今度は脂が浮くぐらいまで5~6分茹でます。これを再びザルにあげます。次に、しょうがのザク切りを入れた鍋でお湯をわかし、ザルにあげておいたスジ肉を入れ、10分くらい静かに茹でます。出てきたアクと脂は丁寧にすくいとります。
イラスト02_1
4.③をザルにとり、1口大に切ります。このときスジはまだ固いですが、煮込むとトロトロになります。これでスジ肉の準備ができました。

5.鍋に調味料の砂糖、味噌、オイスターソースを入れ、④のスジ肉、②のコンニャクを入れ、かぶるくらいの水を入れ、紙フタをして30分、静かに煮ます。茹で卵を入れ、醤油大2を入れ、約20分、煮込みます。肉がトロトロになったら、出来上がり。青ネギの小口切り、好みで一味唐辛子をふりかけます。一晩おくと、味がしみ込んでそれはそれはおいしい「ぼっかけ」になります。長田では「ぼっかけ」をさまざまに調理します。

イラスト03_1
・お好み焼き/スジもコンニャクももっと細かく切って、生地に混ぜてつかいます。
・ソバ焼き/焼きソバの麺とキャベツ、ぼっかけを炒め合わせてソース味にして。
・ぼっかけうどん/うどんの上にのせて、肉うどんとして。
・ぼっかけコロッケ/粉ふきジャガイモに入れて、丸めてコロッケに。
・ぼっかけカレー/カレーの具材として。コンニャクは入れません。
・ぼっかけ丼
 

「ぼっかけ」に緑豆春雨、細切り玉ネギを入れ、煮込みます。白い炊きたてごはんにのせて、ぼっかけ丼。旨味を含んだ緑豆春雨がおいしい、もも家のぼっかけ丼です。
 ぜひ一度、お試しください。青ネギも、たっぷりふりかけてください。忘れずに。
 ではまた、来月、お目にかかります。

編集部より:大仁さんのフードレシピについては、このサイトで多数見ることができます。また、この記事の著作権は大仁浩子さんに帰属し、イラストの著作権は横江節子さんに帰属します。著作権の侵害にご注意ください。

〔もも家〕
TEL:078-391-2466
住所:兵庫県神戸市中央区中山手通1-7-20 前川ビル2F
(三宮駅の北、徒歩5分)
本日、コラム「もも家のフードレシピ」アップの予定で、原稿もお送りいただいておりましたが、
編集部の都合により、明日のお昼ごろアップ完了の予定です。

本日、フードレシピを楽しみにしてアクセスしていただいたみなさん、どうもすみませんでした。

明日のアップをお楽しみに!

3月は年度末で、しかも春休みということもあり、アクセスは減るだろうなと思っていたのですが、ユニークアクセスは5275と5000人を突破したままで一安心。トータルは8542とやや減りました。初回訪問者は2313人。100回以上アクセスされている方は891人でした。

twitterもはじめましたが、やがてはtwitterのほうが増えるのかどうか。

いろいろなところで聞いてみるのですが、まだtwitterをやっている人は少ないなというのが感想。スポーツはまだ時間がかかるのかもしれません。しかし、twitterには可能性を感じます。新しいコミュニケーションツールになると思います。

ということで、現在「筋膜」をテーマに取材中。120号もお楽しみに!(清家輝文)