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         スポーツ医学とスポーツ現場をつなぐコミュニケーションブログ
 
月刊スポーツメディスン最新刊紹介
月刊スポーツメディスンNo.210(2019年5・6月合併号)←詳細&購入はここ!
210表紙
『特集 セラピストの手の使い方」
── 治療技術の向上のために
 
1.「肩関節疾患を診るうえでのセラピストの手の使い方」
勝木秀治・関東労災病院 中央リハビリテーション部理学療法士、専門理学療法士(運動器)東海大学医学部 基礎医学系生体構造機能学領域
 
2.「体幹、下肢のスポーツ障害への運動療法で大事なセラピストの手の使い方」
園部俊晴・コンディショニング・ラボ(インソールとからだコンディショニング専門院)
理学療法士、運動と医学の出版社代表取締役社長

3.「臨床動作促通法の紹介」──正しい動作に誘導するために
鈴木俊明・関西医療大学大学院 保健医療学研究科
 

第21回基礎体力研究所 公開研究フォーラム 「2010 アスリートの体力を考える

日時/2010年11月27日(土) 13:00~16:30

場所/日本女子体育大学 本館 E101

参加費/無料

プログラム/
■基調講演(13:05~14:00)
「アスリート育成システムから体力を考える―長期競技者育成計画とおばあさん仮説―」
伊藤静夫(日本体育協会スポーツ科学研究室)

■ポスターセッション(14:00~14:30)

■シンポジウム:専門領域や活動の現場からみたアスリートの体力(14:30~16:30)

「日本人遺伝子からみたアスリートの体力」福 典之(東京都健康長寿医療センター)

「競泳のトレーニング現場からみたアスリートの体力」森山進一郎(日本女子体育大学)

「サッカーにおける日本人の体力特性」安松幹展(立教大学)

「月経周期からみた女性アスリートの体力」鈴木なつ未(国立スポーツ科学センター)

問い合わせ/基礎体力研究所
      TEL:03-3300-6172
         03-3300-6175
      E-mail:kisotai@jwcpe.ac.jp
以前お知らせした「第1回高気圧酸素スポーツ医学研究会」が来年1月15日、東京医科歯科大学で開催されます。

受傷からの早期復帰に貢献する高気圧酸素療法について、詳細に知るよい機会。情報交換会もありますので、ぜひご参加ください。日時、場所等は以下のとおり。

日 時:2011年1月15日(土)14:00~18:00
場 所:東京医科歯科大学 M&Dタワー2階講堂(500人講堂)
参加費:3,000円

プログラムは同研究会のこのページ参照。

また、同研究会のHP、トップページも参照してください。(清家輝文)
IMGP3442.jpg

写真はケニアの「カプサイトキャンプ」の「トレーニングルール」。週あたり210-250km、1日二度のトレーニング、ロングディスタンス、ファルトレク、インターバルトレーニング、とあり、6番目がSunday is not holiday!これは「日曜だからといって、完全にオフにするな」という意味だそうです。最後の7番目が、Eat well, Sleep well.(十分食べて、十分眠れ)。そしてNo Alcohol.(アルコール禁止)

1日二度の練習とはいえ、朝2時間程度、あとは夕方50分程度のジョグだそうです。その間は寝ている(十分寝るということで、よい休養になり、故障が少ないことにもつながっているようです)。また「十分食べて」といっても、1日3000kcal程度、でも甘いお茶をたくさん飲むとのこと。

「走るための生活」ですね。いくつかの「キャンプ」があり、それぞれ指導者がいて、みな練習の方針が異なり、選手を目指す人は自分にあった指導者を選ぶそうです。指導者は、どんな人でも「やめろ」とは言わない。

このカプサイトキャンプにマラソン、2時間6分台が5人もいるそうです。しかもどんどん若い人材が出てくる。恐るべしケニアですね。(清家輝文)
第3回神楽坂スポーツ医学セミナー

本セミナーはスポーツ医学、健康医学に興味を持ち、日々の診療や現場指導の最前線で活躍している医師及び看護師、理学療法士、トレーナー、指導者の皆様を対象とします。

医療やスポーツ現場での実際に即した実技と座学から成る講習会で、テーマを絞って掘り下げた内容となっています。第3回目は伊藤恵康先生(慶友整形外科病院院長)をゲスト講師にお迎えし、「野球における肘内側部の外傷・障害」をテーマに勉強したいと思います。

肘の内側傷害は野球肘の中で最もポピュラーですが、その病態は十分に解明されているとはいえません。そして診断や治療も経験的に行われているのが実状です。肘の内側部の外傷・障害を「内側支持機構」という視点で捉えて、解剖、病態そして診断、治療について体系的に解説いたします。

セミナーは二部構成で初日がハンズオンを中心とした実技です。
(1)肘の理学所見の取り方とエコー検査
(2)投球動作の見方
 の2つのコースがあり、参加者は2つのグループに分かれてそれぞれのコースを体験していただきます。

ハンズオンは講師が変わりますので、ご希望によっては2回続けて同じハンズオンに参加して頂いてもかまいません。2日目は講義、症例検討、パネルディスカッションと多彩な内容の座学になります。

日時/平成22年12月11日(土)14:00~19:00
    平成22年12月12日(日)9:50~17:00

会場/11日:東京厚生年金病院 会議室・リハビリ室(JR飯田橋駅 徒歩5分、新宿区津久戸町5-1 )
    12日:日中友好会館 大会議室(JR飯田橋駅 徒歩7分、文京区後楽1-5-3)

内容/■12月11日(土)
講義1「投球動作への介入」~活かす指導と潰す指導~
講師 能勢康史(プロサーブ コンディショニングコーチ)

講義2(日本整形外科教育研修単位)「運動連鎖からみた投球動作指導」~下半身機能の視点から~
講師:宮下浩二(中部大学生命健康学部理学療法学科)

講義3(日本整形外科教育研修単位)「肘関節の診方、見え方 診察のポイントと画像検査の選択」
講師:松浦哲也(徳島大学病院整形外科)・石崎一穂(東京厚生年金病院中央検査部)

ハンズオン1「肘の診察とエコー検査の実際」
ハンズオン2「投球動作の見方と介入」

■12月12日(日)
講義4(日本整形外科教育研修単位)「肘内側支持機構という視点から」
講師:柏口新二(東京厚生年金病院整形外科)

講義5(日本整形外科教育研修単位)「野球による肘内側の障害」
講師:伊藤恵康(慶友整形外科病院)

ランチョンカンファレンス「離断性骨軟骨炎 あなたの治療選択は?」
進行:柏口・松浦

パネルディスカッション「肘内側の外傷・障害への対応」
進行:柏口・能勢 
パネリスト:伊藤恵康・松浦哲也・高松 晃

講義6(日本整形外科教育研修単位)「内側部障害との関連~滑車、滑車切痕の外傷、傷害~」
講師:岩瀬毅信(国立病院機構徳島病院整形外科)・鈴江直人(徳島大学病院整形外科)

総合質疑

定 員/12月11日:80名、12月12日:150名

参加費(テキスト代含む)/一 般 :1日10,000円(両日20,000円 12月12日昼食付)学 生 :1日 8,000円 (両日16,000円 12月12日昼食付)
※日本整形外科教育研修単位(5単位)を準備 手続料1,000円/1単位(当日に別途申し受けます)

申し込み方法/(1) WEBサイトの参加お申し込みフォームに必要事項をご記入の上、ご送信ください。(メールアドレスはPCメールアドレスをご記入ください。)
(2) お申し込み確認メールを記入されたPCメールアドレスに送信させていただきます。(24時間以内に返信されなかった場合、お電話でお問い合わせください。)
(3) 返信メールに参加費振込先が記載されていますので期日までにお支払い下さい。
(4) 申し込み通知の返信メールが当日の参加票になりますのでプリントアウトいただき、セミナー当日にご持参下さい。
(5) 定員になり次第締め切らせていただきます。
(6) 会場には駐車場のご用意はございません。公共交通機関をご利用ください。

問い合わせ/神楽坂スポーツ医学セミナー事務局(アスリード株式会社内)
東京都町田市中町1-12-16-2F
TEL.042-711-6872
FAX.03-5204-9721
日  程:2011年2月5日(土)~6日(日)
主  催:日本リハビリテーション工学協会 車いすSIG
共  催:一般社団法人日本車いすシーティング協会
(予定)
協  賛:社団法人日本福祉用具供給協会  日本福祉用具・生活支援用具協会
(予定) 財団法人テクノエイド協会
社団法人日本理学療法士協会  社団法人日本作業療法士協会
※社団法人日本理学療法士協会「生涯学習基礎プログラム」単位認定研究会(予定)
※社団法人日本作業療法士協会「生涯教育制度」基礎ポイント対象研修会(予定)

会  場:京都リサーチパーク
〒600-8815 京都府京都市下京区中堂寺粟田町93 TEL.075-322-7800
http://www.krp.co.jp/

内  容:
1日目:「車いすの基礎」
①生活と車いす
②身体寸法計測と車いす寸法
③車いす基本機能と構造との関係
④車いすクッションの基礎と選択
⑤電動車いすの種類と活用のすすめ

2日目:「車いす適合の考え方と工夫」
①高齢者・片まひ者の車いす適合の考え方と工夫
②アクティブ・バランス・シーティングの考え方

定  員:150名(先着順とさせていただきます)
参加費:12,000円・14,000円・16,000円・20,000円
(加盟団体等により異なり、テキスト代金を含みます)
申込締切:2010年12月28日(火)(定員になり次第受付を終了させていただきます)
申込方法:講習会情報詳細は11月中旬頃、下記ホームページ(赤い文字)に掲載および受付開始予定です。申込書をプリントアウトの上FAXにてお申し込みください。なお参加費は事前振込制とさせていただいております。申込書受理後参加費請求書をお送りいたします。

車いすSIG講習会事務局
〒222-0035 横浜市港北区鳥山町1770
横浜市総合リハビリテーションセンター
地域リハビリテーション部研究開発課内  担当 深野栄子
TEL.045-473-0666  FAX.045-473-0836


昨日、125号の特集で中部大学の宮下浩二先生のところを訪れました。投球および投球障害についての研究の変遷と最近の知見をうかがってきました。

宮下先生の論文は、American Juornal of Sports Medicineに掲載され、また日本整形外科スポーツ医学会雑誌の論文は2009年の最優秀論文賞を受賞されました。

長いインタビューだったのですが、かつて中日ドラゴンズに3年間、ずっと帯同、その経験が大きく生かされているように思いました。現場で肌でプロの世界に接し、現場で言われていること、実践されていることを科学的に説明していく、そんな方針に共感しました。

宮下先生とは旧知のなかですが、改めてインタビューすると、「そうだったんですか」という話がたくさん出てきます。知っているようで人は人を知らないものです。

そういう面も含め、今度の特集をまとめていく予定です。ご期待ください。(清家輝文)
昨日、用事があって新宿に出ると
JR新宿駅西口改札からすぐの、新宿駅西口広場イベントコーナーで
「電子書籍端末を体験しよう! ~新しい読書のカタチ~」(都立中央図書館企画展)
というイベントが開催されていました。

展示スペースには、iPadやKindleやそのほかの電子書籍端末や多機能端末が展示され、
実際に操作することもでき、小学生くらいの子どもからビジネスマンや
中高齢者の方々といった幅広い層の人たちが、手にとって体感していました。

ところで、iPadをお持ちのみなさんは、電子書籍普通に電車などの移動中に読んでますか?

実は私、最新のKindleを使って電車内で電子書籍を読んでいる人も見かけておらず
みなさんの周りは、いかかでしょうか?

私もiPadに何冊か電子書籍をダウンロードしておりますが、
電車等で読んでいる人を見かけないせいか、なんとなくiPadを開きづらく
移動中は単行本を普通に読んでいるわけですが……
だめじゃん、それじゃぁ (-_-;)
という感じで、自分自身のiPadに対する姿勢をちょっと反省。

そこで保護バッグに入れて厳重に持ち歩くのではなく、もっと気軽に持って歩く
ものではないといけないと思い、このたび、もっとラフなiPadケースに代えてみました。

小心者のため、高いデジタル機器はどうしても厳重な保護バッグなどに入れてしまうのですが
そのバッグのみならず、さらにフタなどもついているようなiPadケースに入れているから、
頻繁に出し入れしなくなること当たり前ですね。

明日は、外来で川越までいくので、さっそく移動中にiPadをサクサク使って
みたいと思います。

なんて、書いているはじからなんかドキドキしており、なんか小さいなぁ (-_-;)と
我ながら自分に突っ込みを入れている、月曜の午後です。

PS:上記のイベントは明日5日(火)の午前9時~午後3時まで開催中です。
  なお、配布のチラシによると、11月22日(月)~12月22日(水)、午前10時~午後5時30まで
  都立中央図書館企画展として、都立中央図書館で開催されるそうです。
 (問い合わせ/東京都立中央図書館資料管理課:東京都港区南麻布5-7-13 TEL:03-3442-8451)
  どうやら、それのPRを予ねての新宿での展示のようですね。
  ご興味のある方は是非、足をお運び下さい。

(編集部 田口)
神戸のイベント、ジャズストリートに寄せたショートストーリーと、曲名であり、料理名である「ジャンバラヤ」の紹介です。ぜひ、お試しを。

ジャズストリート(文・料理/大仁浩子・もも家店主、イラスト/横江節子・神戸垂水区在住)

イラスト04 サイキチは父親と二人暮らし。豆腐屋の裏手の路地を曲がった棟割長屋に住んでいた。サイキチの朝仕事は、豆腐屋の勝手口に置いてある木箱のおからを、町はずれの養豚業者に届けること。おからは、まだほんのりと湯気が立ち甘い香りがしたが、自転車の荷台に積むと、ずっしりと重い。安い駄賃だったが、毎日続けると結構な小遣いになった。何よりも、それでお昼のパンが買えた。

 サイキチの父親の本業は、街頭宣伝業、サンドイッチマン。クラリネットを巧みに吹いたから、夜はクラブの舞台でも演奏した。舞台がはねると、決まりごとのように、打ち上げ、と称して朝方まで飲む。クラブの仕事がない日は、曲の打ち合わせ、といってまた、酒を飲む。つまり、昼の街頭宣伝業がないかぎり、ずっとお酒のコップを離さなかった。

 8月に入って、駅前に大型パチンコ店がオープンすることになり、久し振りに大きな仕事が入った。サイキチが「これだけの大量のビラ配りやったら、やっぱ、キンチャンにも頼まんとあかんやろ」と言うと、「そやな、派手にせんと枚数がさばけんからなあ」と父親が二日酔いの虚ろな目をして答えた。キンチャンはクラブでドラムを担当していた。街頭宣伝を頼むと、太鼓の胴の上に小さな鉦(かね)が乗った大きな和太鼓を肩から襷掛けにしてやってくる。

 キンチャンが加わると、リズムセッションはバッチリ決まる。バチさばきも華麗で、指先でクルクル回したり、空中に放り投げたり。それでも軽快なリズムは1秒も狂うことがない。キンチャンと歩くと町中が浮き立つ。

 サイキチはというと、顔を白い練白粉で面相が分からないほど塗りつぶし、手は水白粉で指先まで白く染めた。桃色の蹴出しの上に緋色の着物、黒繻子(くろしゅす)の帯を締め、二つ折れの鳥追いの編笠を深くかぶり、決して脱げないように、あご先で笠紐をしっかり結んだ。そして、二人だけのバンド編成の先になり、後になりして、ビラを配って歩いた。そのうちの数枚のビラには、細長く折りたたんで、着物の衿元に幾本もはさんでおく。街頭でパチンコが好きそうな男達を見つけると、駆け寄って胸元のビラを引き抜いて手渡した。

 そうすると、男たちは、まるで恋文でも受け取ったように、口元をゆるめて、ニンマリした。そして、ビラを開かずに、あわててポケットにしまい込んだ。そういう男達こそが、必ず店に来る客になると、サイキチは経験で知った。サイキチは、ヒョロリと背が高く、手足が長い。声を出さず、大きな歩幅で歩かなければ、もう一人前の立派な女形に見えた。いつか、クラスの男の子が、「サイキチは、オヤジさんから、足の太股の間に新聞紙を挟んで、それを落とさないように歩け、いうて、練習させられとった」と言っていた。落とすと、シュロのハエ叩きで足を打たれるのだと。サイキチは、少し内股で歩くことを訓練で覚えた。

 師走に入って、父親はバンドの仕事が忙しい。深夜に酔いつぶれた父親をクラブの裏口まで迎えに行くのもサイキチの仕事になった。その頃のサイキチは、学校中で一番睡眠時間の少ない生徒だったと思う。教師達も、家庭の事情を知ると少々の居眠りや宿題忘れも大目にみていた。が、一人の教師だけはそれを許さなかった。厳格な国語教師で、頭髪が乱れぬよう、グリスで髪を固め、手指が汚れるからと、白墨(チョーク)を銀色のチョークホルダーに挟んで使っていた。そして少しでも生徒が居眠りをしようものなら、容赦なく、そのホルダーが肩先に飛んでくるのだった。サイキチは、当然、目の仇にされた。

 サイキチのほうも心得ていて、「今日は宿題をしていないので」とか「漢字が読めなかったので」と自分から申し出て、廊下に出て、授業を放棄した。その振舞もますます教師の怒りをかった。

 3学期になったある日、事件が起きた。
 高校入試の模擬のテスト中に、サイキチは、その静けさに誘われるように眠り込んでしまった。席の後ろの者が、鉛筆でつついても、ピクリともせずに。折悪く、その教師が見回りに来て、サイキチはいきなり首をつかまれて廊下に出された。そして、パシッと頬を打つ音がした。サイキチが静かに、しかしはっきりと言った。「左側だけでは物足らないだろう。右も打てよ。オレは知っているんだ。お前は教育だと言って、生徒を殴る。でも、そうじゃない。お前は暴力が快感なんだ。自分の快感のために人を殴る。狂ってるんだよ、お前は」。そう言い残して、サイキチは誰もいないグランドを真っ直ぐに突っ切って校門を出て行った。しばらくして、2~3人の教師の一団が、同じようにグランドを突っ切って、サイキチの後を追うのが見えた。それっきり、サイキチは学校に現れなかった。そして、いつしか、誰もそのことを忘れてしまった。

 10月の第2週目の土曜と日曜は、神戸ジャズストリート。三宮から北野坂の街路でも、様々のスタイルでジャズの演奏が流れている。その音は、六甲の山を越え、青空に突き抜けていく。坂の途中で、赤と青の星条旗色のブレザーを着た一団が、陽気に“ジャンバラヤ”を演奏している。それを取り囲んだ聴衆から手拍子が起こった。バンジョーが掻き鳴らされ、ドラムが鮮やかにリズムを刻み、コルネットが追い、途中からアドリブのトランペットが加わった。そのトランペットを吹く男の横顔に見覚えがあった。シンコペーションで入るリズムの切れもよかったし、何よりその男自身がいかにも楽しげで、明るい響きをもっていた。大きな拍手が湧き起こった。

 リーダーらしき人が「では、皆さん、“聖者の行進”に合わせて、北野まで行進!」と声を掛けた。人々は誘われるままに楽団を先頭に歩き始める。まるでハメルンの笛吹き男の話のように。その時、突然、ふいに思い出した。あのトランペットの男はサイキチではないかと。それは、その男が長い足を少し内側にすり合わせるように歩いたから。女の人のように細い腰をして、長い手指をしなやかに動かして、人々の拍手に応えていた。サイキチによく似たその男は、トランペットを愛し、自由に自分を、自分の心を表現できるジャズに、酔いしれて生きているように見えた。

 伸びやかで楽しく、人々を夢中にさせる音を、その男は持っていた。幸せそうだった。その楽団を先頭に、北野坂を登る一群が、もう小さくなった。その一群の上を、時折、キラキラと金色の光が舞っている。あのトランペットが秋の陽射しに包まれ、金色に輝いている、その光だ、とわかる。

*神戸ジャズストリート
第29回神戸ジャズストリートは、国内外のアーティストを招き、三宮・北野坂、トアロード周辺のパブ・教会・ホテルなどを会場にして行われる。広場やストリートにもバンドが繰り出し、期間中、周辺はジャズの音色に包まれる。
期間:10月9日(土)~10月10日(日)12:00~17:00
パレードは阪急三宮北側出発(11:00~)。
チケット販売:京阪神プレイガイドなど。1日券4,500円、両日券8,000円
問い合わせ:神戸ジャズストリート実行委員会(電話078-232-3211)



「もも家」のフードレシピ
ジャンバラヤ 

イラスト03  ジャズ発祥地は米国南部、ニューオリンズ。そこに住むクレオール人(黒人とヨーロッパ人とのハーフ)のソウルフード、Jambalayaはニューオリンズの伝統的な家庭料理。スペイン料理のパエリヤが起源といわれ、独特のスパイス感が特徴の炊き込みご飯です。そしてまた、ジャンバラヤは、陽気なディキシーランドジャズ“Jambalaya”の歌詞にも度々登場します。
 ――さあ、今夜は楽しくやろう。ジャンバラヤ、ザリガニパイ、フィレガンボの皿が並んだ宴会場で。おれの恋人、イボンヌを見に親戚中がやってくるのさ。今夜はめかしこんで、どんちゃん騒ぎで盛り上がろうぜ。――
 というもの。ニューオリンズの人々にとって、ジャンバラヤは、ソウルフードにしてソウルミュージックのよう。
 日本でも新米を使って、手軽に楽しくお作り下さい。


■ジャンバラヤの作り方
 材料
ソーセージ 200g(ハーブ入りのもの100g、荒挽きのウィンナー100g)
焼豚   100g
玉ネギ  100g(中1個)
ピーマン 100g(小1個)
セロリ  50g(約1本)
トマト  250g(大1個)
米    250g(1.5カップ)
ブイヨン 4.5カップ(トマトのみじん切りを入れた総量で)
スープキューブ 1個
ニンニク  1個
タイム   小1
カイエンヌペッパー 小2
オリーブ油 40cc

こしょう(黒)

 作り方
イラスト01①ソーセージは1cmの輪切り。
焼豚は、1cmの角切り。
ピーマンは、種をとり、8mmの角切り。
玉ネギは、皮をむき、みじん切り。
セロリは、筋を引き、みじん切り。
トマトは、皮をむき(湯むきしてもよい)、種をとり、粗く刻んでおく。
ニンニクは、皮をむき、みじん切り。

②深型のテフロン加工のフライパンか、テフロン加工の中華鍋。それに合う鍋蓋を用意します。蓋がなければ、アルミホイルを蓋のサイズに合わせて代用します。

③鍋にオリーブ油40ccを入れ、みじん切りのニンニクを入れ、ガスの火をつけます。よい香りがしてきたら、セロリ、玉ネギ、ピーマンを入れ、軽く塩こしょう(小1/2くらい)してしんなりするまで炒めます。イラスト02

④お米1.5カップを洗わずに入れ、しっかり炒め、お米が十分熱くなったら、ソーセージ、焼豚を入れ、さらに炒めます。塩こしょうを軽くします。

⑤トマトのみじん切りを軽量カップではかり、それと水で4.5カップにします。ジャンバラヤの水加減は、お米:水=1:3になるようにして下さい。
タイム(小1)、カイエンヌペッパー(小2)を振り入れ、スープキューブ1個を入れ、トマト入りの水4.5カップを入れ、強火に。沸騰してきたら、表面のアクをとり、蓋をして、弱中火にして、20分。最後に、20秒強火にして火を止め、5分むらします。

⑥炊き上がりの味をたしかめ、好みでスパイスを足して、さっくり上下を混ぜ合わせて、ジャンバラヤのできあがり。

 ジャンバラヤは家庭料理ですから、中に入れる具材はお好みで、ソーセージは欠かせませんが。鶏肉、エビ、ロースハムも入れると、ご馳走になります。野菜は、玉ネギ、セロリ、ピーマンを必ず入れて下さい。これらを炒めたものは、Holy Trinity(聖三位一体)といい、料理のベースにするのが、クレオール料理の伝統のよう。スパイシーな炊き込みご飯ですから、ビールなど冷たい飲み物がよく似合います。
 そういえば、“Jambalaya”の詞でも、「フルーツパンチで陽気に騒ごう」と歌っておられました。
 それでは、また11月のお目にかかります。


編集部より:大仁さんのフードレシピについては、このサイトで多数見ることができます。また、この記事の著作権は大仁浩子さんに帰属し、イラストの著作権は横江節子さんに帰属します。著作権の侵害にご注意ください。

〔もも家〕
TEL:078-391-2466
住所:兵庫県神戸市中央区中山手通1-7-20 前川ビル2F
(三宮駅の北、徒歩5分)
本日紹介する下の写真は、大後茂雄さんらがケニアのマラソンランナーのフットプリントをとっているところです。形態や心拍数などのデータもとっておられます。現地でもそのデータをコーチに示したところ、測定や検査だけで、データをもらえず、そのままのことが多いのだとか。その意味でも日本人は信用できるといわれたそうです。

別にケニアだけの問題でなく、調査・研究の場合、そうしたフィードバック(しかも早期に)が大事ですね。「われわれはモルモットではない」というケニアの人の言葉は、どの対象者にも言えることではないでしょうか。(清家輝文)

フットプリント

★写真は大後茂雄氏の許可を得て掲載。無断ではご使用いただけませんので、ご注意ください。
2010年9月のアクセス総数は、10,152、うちユニークアクセスは5,451でした。総数で1万、ユニークで5,000というラインは超えました。9月はまだ大学が夏休みで、祝日が2日あり、若干少ない傾向がありますが、今年の9月は落ち込みなしでした。

アクセスしていただいているみなさま、ありがとうございます。今後も役立つ情報を提供していきますので、よろしくお願いします。(清家輝文)