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ゴリラのゲノム解読に成功
――ナショナルジオブラフィック NEWSより

ナショナルジオグラフィック NEWSに「ゴリラのゲノム解読に成功」との興味深い記事が掲載されていたので、一部を以下に紹介する。

Dave Mosher
for National Geographic News
March 8, 2012

 欧米の研究チームがゴリラのゲノム(全遺伝情報)解読に初めて成功した。ゲノムが解読されたのはアメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ動物園に暮らすメスのニシローランドゴリラ「カミラ」。

 2008年、当時30歳のカミラのDNAが採取されていた。そして2012年、ゲノム解読の結果が公開された。ヒトやチンパンジー、ゴリラ、オランウータンを含む霊長類のグループ「大型類人猿」のゲノムがすべてそろったことになる。

◆類人猿を分化させたのはDNAの突然変異

 イギリスにある医学研究慈善団体ウェルカム・トラストのサンガー研究所に所属する遺伝学者リチャード・ダービン氏らのチームによると、ヒトとゴリラの遺伝子の一部は驚くほどよく似ているという。

 同じくウェルカム・トラストの遺伝学者で、研究に参加したエイルウィン・スカリー(Aylwyn Scally)氏は、「ヒトゲノムの70%はチンパンジーと似ているが、15%はゴリラに近かった。残りの15%はチンパンジーとゴリラの間で最も類似性が高い」と説明する。

 ヒトとチンパンジー、ゴリラが古代に同じ祖先から分かれたことは化石研究から判明している。ただし、分化の時期を正確に特定するのは難しい。

 今回の遺伝子研究と既知の化石情報を総合すると、「ヒトとチンパンジー」の系統がゴリラと分化したのは約1000万年前のようだ。そして約600万年前、ヒトとチンパンジーが枝分かれしたという。

◆驚きに満ちたゴリラのDNA

 今回の研究ではもう一つ驚くべき結果が示された。ゴリラのゲノムの一部が、現在考えられている大型類人猿の系統樹と食い違っているのである。例えば、その部分のDNAはゴリラ・チンパンジー間よりも、ゴリラ・ヒト間の方が類似している。

 ただし、テキサス州のベイラー医科大学ヒトゲノム解析センター(Human Genome Sequencing Center)に所属する遺伝学者リチャード・ギブズ氏は、「この研究結果によって進化の全体像が変わるわけではなく、全体的な系統樹を変更する必要もない。分化後もさまざまな出来事が起き、まだ解明すべき問題があると示されたと考えている」と話す。ギブズ氏は今回の研究には参加していない。



上記の内容のほか、「ナショナルジオグラフィック NEWS」では、さらに遺伝的な違いについてや、希少類人猿の保護の観点からも紹介されている。

 今回の研究結果は「Nature」誌の3月8日号に掲載されているほか、詳細は、是非ナショナルジオグラフィックHPをご参照下さい。
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