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         スポーツ医学とスポーツ現場をつなぐコミュニケーションブログ
 
弊社は文字原稿のデジタル化はかなり早かった。カタカタ音を立てて、オアシスで入力したものだった。ポータブルは4行くらいしか表示されなかった。それ以前は、200万という高額で大型のワープロで、大きなフロッピーを使っていた。もちろん中古なのだが、それでも「あ、時代は変わるな」と感じた。

デジタル化する前はもちろん手書きである。ボールペンや万年筆で書かれた原稿をいただきに行く。あるいは郵送あるいはファックスされる。その手書き原稿に赤を入れていく。用字・用語の統一などを行い、1行16字詰めなら、16字ごとに赤でカギカッコを入れていく。行数を計算するためである。その他、小見出しをつけたり、タイトル回りを整理したり…。

手書きの原稿で、コピーをとっていないという筆者ももちろんいらっしゃる。つまり、原稿はそれしかない。自分で書いた原稿もそうで、コピーをとっていないということはいくらでもあった。そもそもコピー機もなかった時代もある。あっても高価だった。

そうした昔話になるが、ごく稀に電車の中などにその重要な原稿を忘れるということがあった。自分で書いた原稿の場合は、泣く泣くもう一度書くことになる。一度だけ経験がある。万年筆入りの封筒は出て来なかった。

それはまだよい。外部の人、それもえらい先生の原稿をなくすとたいへん。ウイスキーの1本も持って、謝りに行くことになる。先生がコピーをとっていた場合はラッキー。そうでない場合は…。どうなるのでしょう? 幸いそういうことはなかったが、編集部のひとりはお酒をもっていき、コピーをもらってきた。(よかったね)

これもまた別の人の話。

徹夜で原稿を書いて、印刷所の人が取りにきた。「できてますよ」と渡した。「ありがとうございます」と受け取り、エレベータに乗ろうとしたとき、あろうことか、その原稿が入った封筒が、床とエレベータの間の隙間からストーンと落ちた。まだビルには誰もいない。入稿は急いでいる。どうするの?

原稿を書いた人は徹夜明け。「とにかく、もう渡したからね。あとはよろしく」と帰ったとか。どうなったんでしょうかね。

デジタルで、メールでやり取りできる時代、それはそれで問題もあるが、だいぶ楽にはなった。昔の編集者はたいへんだったなと思います。今もたいへんですが、また別の問題かもしれません。

お盆休みで、ちまたはひっそりしています。

そういうときにちょっと思い出したので。(清家輝文)
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