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昨日、東京女子大学旧体育館兼社交館で、講演とフリートークが開催されたが、これは同大学が学内の整備計画によって、この旧体育館が解体の危機に瀕していることに対して、その存続を願う人たちが集まって行われたもの。

どういう体育館か。写真を撮ったので内部を1枚掲載しておこう。東京女子大旧体育館

これはアントニン・レイモンドの設計によるもので、いろいろな特徴があるが、体育館の床が一段低くなっていること、天井が体育館仕様ではなくちゃんとあること、そでには舞台があること、両ウィングには、暖炉つきの部屋があること、こうして体育館のみならず社交館としてなど多用途に使えるものになっていることなどである。建築的にも文化的にも社会的にも重要なものと言えよう。

85年前に建てられたそうだが、この日は卒業生や現役の学生、また学外からも建築家や有識者などが集まり、改めてこの建築物の意味が語られた。

ここはクラブハウスだという話もあったが、暖炉がある部屋で寛ぐと、まさにそうだと思う。ちなみに、この暖炉は、外から新鮮な空気を取り込み、室内には一切煙が漂わず、輻射熱の効率もよく、優れたものだとか。

特に卒業生からは、寮生の生活そのものであったことが語られ、知育・徳育・体育を総合的に行おうとした創設者たちの「体育」における象徴的建物であったことがよくわかった。「優しい空間」と言う人も多く、なぜ解体しなければいけないのか誰にもわからなかった。

解体したあとは、緊急避難所も兼ねて「広場」になるそうだ。今月中にも解体されることになっているとのことで、新聞でもその危機が報じられた。

体育と社交を兼ねた建物としては日本初ではないかという指摘がなされたが、「体育」という言葉があまり用いられなくなってきた近年、「知育・徳育・体育」という概念も消えつつあることを知る。

次号ではこの旧体育館の写真を何枚か掲載し、もう一度、この件について考えてみたい。(清家輝文)
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