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縁起カツぎ

久米先生顔イラスト ブログ
 今日は「縁起担ぎ」のお話。世の中がこう景気が悪くなりますと、何かいいことないかなっと考えることが多くなります。私なんぞは、毎日のようにテレビや新聞で幸せな気分にしてくれそうな情報を探すのですが、残念ながらこれがなかなか簡単なことではありません。

 そこで、せめて縁起のよさそうなものを身につけたり周りに置いてみたりして、我が身の開運を願う行為に出るのです。
 たとえば、財布の中には鎌倉銭洗弁財天の「開運御賽銭」がいれてあります。手帳には大黒天の絵の入ったシールを張ってあります。
そして、我が家の玄関には「招き猫」をおいてある、といった次第です。

招き猫058 ブログ用 スポーツの選手でもこの縁起担ぎをしている人は結構いるのではないでしょうか。プロ野球では、よくシーズン前にどこかの神社でお祓いを受けているシーンが記事になってますね。今年も怪我人が出ず、チームが良い成績を残すようにとお願いしているのでしょうが、これが人事を尽くして天命を待つ心境なのか、単なる神頼みなのかは各チームの事情によるところです。

 個人的にも、縁起担ぎをしている選手はたくさんいると思います。僕自身も、現役の時にはいくつかの縁起を担いでいました。たとえば靴下。大切な試合に勝った時に履いていた靴下は、大事に取っておいて次の大一番で履く(もちろん洗濯はします)。それから、試合のときグラウンドには右足から必ず入る、といった具合です。

 イチロー選手は、試合の前に必ずやることが決まっている、と聞いたことがあります。
ロッカーに入ってから準備をして、グラウンドに出て試合をして、そして再びロッカーに帰ってきて家路につくまで、ほとんど毎回やることが決まっていると、何かの記事で読んだことがあります。これも一種の縁起担ぎに僕には見えるのですが、どうでしょうか。

 前述した “招き猫” の由来はいくつかあるそうですが、そのどれもが昔の偉い武将が猫の招きに乗ったおかげで災難にあわなくて済んだ、というようなことのようです。以来 “招き猫” は災難から救ってくれるとか幸運を招くとかの意味をもつようになったんだそうです。でも、どうして幸運を招くのは“犬” でなく “猫” なのでしょうか?

招き猫059 ブログ用 日高敏隆先生という方がおられます。この先生は動物行動学の権威で名エッセイストとしても有名な方ですが、最近、この先生がお書きになった「猫はどうしてわがままか」(新潮文庫)を読んで、少しこの答えが見えたような気がしました。

 先生によれば、犬は「パック・ハンター」と言って群れて獲物を狩る習性があるそうです。したがって、犬は自分のパックのリーダーに絶対服従するようにできているといいます。一方猫は群れる習性を持たないそうです。ネコ族で群れるのはライオンぐらいなそうですよ。

 一時グローバルスタンダードという名のもとに、世界が同じ群れとなり動くような風潮がありました。でも、結局 “親ガメこけたら、みなこけた……” でしたね。この反省から、僕はこれから “幸運” を呼ぶキーワードは “猫的生活信条” かもしれないと考えているのですが、いかがでしょうか皆さん。


久米秀作・帝京平成大学 (日本体育協会公認アスレティックトレーナー)
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