スポーツ医学とスポーツ現場をつなぐコミュニケーションブログ
 
月刊スポーツメディスン最新刊紹介
月刊スポーツメディスンNo.194(2017年9・10月号)←詳細&購入はここ!
194表紙 『特集 運動、運動、運動!」
──誰にも運動が必要という事実と科学的根拠
 
1.「「安静は麻薬、運動は万能薬」」
──病気でも運動。誰でも運動が不可欠な理由
 田島文博・和歌山県立医科大学リハビリテーション医学講座教授
        
2.「運動と体育の意義を、科学を基盤に語ることの重要性」
──運動と細胞、「身」と「心」
 跡見順子・国立大学法人東京農工大学客員教授、東京大学名誉教授
 

リ・コンディショニングの重要性

先週末は安全で効率のよい身体動作と運動の正しい知識と技術普及のための活動を行うFTEXという団体の幹部会議のため、北海道に行ってきました。

北海道は一面が銀世界で、雪になれない京都人の私は少しばかり心が躍っていました・・・。

全国各地から集った個性のある実力者たちは、地域を背負ってたつ理学療法士がほとんどでした。

医療や予防、スポーツ業界、リ・コンディショニングについて、夜を徹して話をし、非常に刺激的な二日間を過ごさせていただきました。

また現在の日本の医療の中で、リ・コンディショニングが非常に重要であるということを強く感じ、今私が歩んでいる方向が正しい道であると再確認することができました。

リ・コンディショニングとは、なんらかの原因によりコンディションが崩れてしまった場合に再び望ましい状態に回復させることをいいます。

私が目指すリ・コンディショニングは、コンディションをもとに戻すということではなく、
個々の状態や環境などを踏まえ、新たなコンディションを創造するということです。

ですので症状を改善し再発しない体をつくることが最終目標になる訳です。

このような概念でのセラピーは、残念ながら医療ではできにくい。

治すためのアイデアはあっても、システム上してあげることができない。

そんなケースもあるでしょう・・・。


例えば膝が痛いという患者がいて、整形外科に行く。

レントゲンを撮られ、少し内側の関節のスペースが少なくなっているので、軟骨が傷んでいるという説明を受け、軽度の変形性膝関節症という診断を受ける。

このような場合、現在の医療では、炎症や痛みを抑える薬や注射などの対症的な治療(症状を抑えることが目的の治療)を行います。

痛みなどの症状を抑えてあげることは大切なことです。

が、これだけでは不十分です。

膝の変形に対するアプローチがないので、結果的に変形は進んでいきます。



そもそも痛みの原因は何なのか?


もし変形(骨と骨の位置関係が崩れること~いわゆる歪み)が症状の根本原因であれば、

それに対する治療は長期的視野に立つと非常に重要なことです。

現在の医療では、膝の痛みや不調が出始めた早期の変形性膝関節症患者に対して、対症療法以外にはなすすべがないと言わざるを得ません。

これでは変形がどんどん進む人が増え、最終的には人工膝関節ということになるのです。


これでよいのか・・・?

良い訳がありません・・・!

変形の早期より、適切な治療を行っていけば、

変形性膝関節症は手術の必要性は大幅に減少するでしょう。

変形性膝関節症は進行性であると私たちは習いましたが、

変形の原因に対する対処がないので、進むのは当たり前です。

初期の変化に気づくことができるかはポイントではありますが、



適切な評価と治療を行える人はいます。


整形外科の先生方には怒られるかもしれませんが・・・、


手術をしないですむように、リ・コンディショニングをしていこうと思います。


ReCo代表 吉村直心

卒部生へ

例年、この時期は卒部式がある。

卒部式は、最上級生としての任を終え、新たなステージに旅立つための儀式である。

先週は二つのチームの卒部式に招かれました。

思い返すと短くも長い年月。。。いろんな思い出が詰まった言葉を聞いて胸が熱くなる。

苦しみながら、もがきながらも熱く燃え続けた経験は人生の宝物です。

社会に出てからはこんなに熱く燃えることには、なかなか出会えない。けど、必ずある!


そもそもスポーツをやり始めた時、心から楽しいと思った人はどれくらいいるでしょうか?

両親や先輩、友人に無理やりやらされていた人も結構いるのではないでしょうか?

何かのスポーツに本氣で打ちこみ、それから離れなければならない時、

心からそのスポーツが好きになっている。

困難を克服しながら、みんなで支えあいながら獲得した『好き』は、

やり始めた時に思う『好き』とまったく異質のものです。


仕事も同じ。最初は楽しいことなんて少ないかもしれない。

でもどんなしょうもないと思っていることでも本氣になって続けてみたら、

ようやくその本質に出会えて楽しいと思える。

ホンマの楽しさっていうのは、何回も転んで苦しんで這い上がってまたつまずいて・・・

そんな中から何か気付いたときに見出せるんじゃないでしょうか。


自分が本当にやるべき仕事をやり、進むべき道を歩む。


頭でばかり考えて行動をなかなかできない人はチャンスを逃す。

行動を起こすと世界が少し変わるんです。

行動しないで考えている世界から一歩踏み出した世界は違っているんです。

だからまず行動してください。

そして目の前の仕事に一生懸命打ち込んでください。

いい加減に中途半端にばかりしていると人は手を差し伸べてくれません。

人はひとりでは生きられません。

『あなたのために手を差し伸べたい』

そう思ってもらう量があなたの人間力なのです。

そのためにはまずあなたが一生懸命世の中に向き合い、

あなたから人に手を差し伸べてください。

そういった行動があなたの進むべき道へと導いてくれるはずです。


生きる目的を明確に持った人間は本当に強い。

自分は何のために生きているのか・・・。

すべての判断基準をそれに照らせば、ぶれることはないでしょう。


人生は選択の連続です。今ここにいるこの現在地が今までの選択の結果です。


『やるか』『やらんか』・・・。


良い選択をすることが良い人生を歩むということではないでしょうか。

だからその判断基準の根幹となる『生きる目的』を探してほしい。


係わったすべての卒部生の方へ

Good luck! 幸運を祈る!

ReCo代表 吉村直心
アメリカンフットボール学会

先週末にアメリカンフットボール学会に行ってきました。

140名のアメリカンフットボール関係者が集まり、プログラムも頭部外傷から心理学まで多岐にわたり、非常に興味深いものでした。


その学会で非接触型前十字靱帯損傷の予防について講演させていただきました。

私の前が兵庫医科大学整形外科教授の吉矢先生(膝の権威です)のご講演でしたので非常に緊張しました・・・。

受傷肢位について過去30年余りにわたり論争が繰り広げられてきました。
とくに内旋か外旋か・・・。

月刊スポーツメディスンの去年の7月号でも取り上げられていました。

ここ数年、外反・内旋による損傷メカニズムの研究発表が増えてきています。

これだけが損傷肢位とは言えませんが、損傷後の膝崩れが損傷してから起こっているのか、はたまたそれ自体が損傷の原因なのか・・・?

非常に興味深いところであります。


そもそも前十字靱帯損傷を予防するためには。受傷肢位がわかりその肢位を避けられるようにすることが最も重要なことである。

受傷肢位が曖昧なままで、前十字靱帯損傷のリスクが低減する機能改善を行うことは、重要なことではあるが十分ではないと考えます。

最終的には必ず動きにつながりますし、つなげていかないといけない。


幸い吉矢先生からも『あなたの発表は素晴らしかった。勉強になりました。』とお褒めの言葉をいただきました。
勿体ないくらいのお言葉に感激しましたが、決してこれに満足することなく、リハビリテーションと予防につなげていきます。

ReCo代表 吉村直心



今年のテーマ

年明けから色々な講習会などに呼んでいただきました。

何か残る物をお持ち帰りいただけたか甚だ心配ですが、呼んでいただいたからには心に残る講習会をしたいと心がけております。

ラグビーコンディショニング座談会が1月2日に開かれました。

高校ラグビーの全国大会期間中ということで正月にも関わらず多数参加されていました。日本協会の方や他校ラグビー部のコーチの方々と意見交換させて頂き、非常に有意義でした。

ただ単に筋力や持久力などのフィジカル話ではなく、何のために筋力・持久力を鍛えるのか???

タックルや当たりなどの基本スキルを向上させるためには何が必要なのか?をバイオメカニクス的見地から議論していく必要性を強く感じました。


筋膜リリースのセミナーを東京で行いました。

受講生はその大半が理学療法士で占めていました。

今回のセミナーは、①筋膜の概念について ②筋膜のつながりと深さを感じる ③筋膜リリースのコンセプト ④筋膜リリースのテクニック ⑤姿勢の評価と筋膜リリースの応用をポイントとして行いました。

かなりのボリュームなのでどれくらい伝わったかわかりませんが、その効果を体感していただけたと思います。

今回は腰痛編でしたので、膝の痛みや肩の痛みまた姿勢や動作改善に対する筋膜リリースアプローチをやっていきたいと思います。

また各地でセミナーを企画したいと思いますので、皆さまのご参加をお待ちしております。


1月23日は、ファンクショナルテーピングの検定会に検定員としてお邪魔いたしました。広島県呉市は初めての場所で、戦艦や潜水艦を見て一人興奮してました。もちろん帰りに戦艦大和ミュージアムに行ってきました。そこには人間魚雷「回天」とその乗組員の遺書が展示されていました。家族や友人に残した肉声のテープを聞くことができ、深く考えさせられました。

○参考資料(youtubeより)
http://www.youtube.com/watch?v=ST0hjulCAt4&feature=player_embedded
http://www.youtube.com/watch?v=aXZ9HtBQNUs&feature=related

今年も忙しくなりそうです・・・。

今年のテーマは、「精神一到何事か成るざらん」です。

何事にも挑戦して無限の可能性を開いていきたいと思います。

ReCo代表 吉村直心


自信を取り戻せ

明けましておめでとうございます。

いよいよ2011年が始まりました。


色々な識者が日本の展望を出されています。
やはりこれからの日本丸の行く末は前途洋洋とはいかなさそうなことが多く書かれていますが、
一方で『復興』の時代に移るだろうという見方も出されています。

復興の前には整理の時代があり、新しい価値観を伴って新しく切り開かれます。
確かにここ数年いろんな物が整理されていきましたね。


少し古いですが、アインシュタインが大正11年に来日した時にこのように言ったそうです。

『世界の未来は進むだけ進み、その間に幾度も幾度も闘争が繰り返される。
しかし最後はその戦いに疲れてくるときがくる。
その時は人類は真の平和を求めて、世界の盟主を掲げなければならない。

その世界の盟主とは、武器や金の力ではなくて、
あらゆる国の歴史を抜き越えた最も古くて最も尊い家柄でなくてはならない。

世界の文化はつまるところアジアに始まってアジアに帰る。
それはアジアの最高峰、日本に立ち戻らなければならない。

我々は感謝する。我々に神が日本という尊い国をつくっておいてくれたことに。』

かつての日本の風習、風土は世界から一目おかれる素晴らしいものでした。
しかし敗戦後、このような日本人的価値観を我々は失いつつあります。

が、どんなに日本が落ち込み、元氣をなくしたとしても、どこかで必ず日本民族は覚醒して、
世界の盟主(帝国主義的なものではありません)になるきっかけを掴むと信じます。

日本は豊かさを手に入れた。しかしその豊かさに本当の満足感というものを持ち得ず、
むしろ日本人としての良さをなくし、社会が殺伐とし混沌としていると言わざるを得ない。

脈々と受け継がれてきた日本文明のアイデンティティは、戦後50年程度で無くなる物ではないだろう。

我々のDNAに刻まれた日本民族としての潜在能力が必ずや開花するだろう。

違和感を感じてきつつある資本主義に日本人がどのように自らの考えを整理し、方向性を定めていくのか。

世界が尊敬してきた日本文明を誇りにし、日本人らしい立ち振る舞いをもう一度とり戻すことが

世界における日本の最も重要な方針である。

戦後になって自分たちの歴史、過去の全てを否定したために

国家や民族の連帯感や共同体意識というものがなくなった。

我々の自身と誇りを取り戻す為には、歪められた歴史観の払拭と

GHQに作られたものではない自らの手で作る自主憲法の制定が非常に大切であろう。


今年は『復興』の始まりの年になりたいものです。

ReCo代表 吉村直心